大阪・丼池(どぶいけ)といえば繊維問屋が軒をつられ有名です。
地名はあまり綺麗ではありませんが、ここにも美味しいグルメがありました!

 

 

そのお店は・・・

大阪は船場(せんば)、丼池の繊維問屋街エリア

オフィスビル地下1階「鉄板焼 海」があります。

このビル(久太郎町恒和ビル)の外壁の案内板によれば、

この店の営業時間は、11:30~14:00とのことなので

「ランチしか楽しめない店」ではあります。

階段をおりて店の前に立ったとたん、

 「いらっしゃいませぇっ!」

という、おばさんの張りのある声。

いやもう、この店に入らざるを得ない、いやいや、この店に入らなければ損だ…そんな気持ちにさせられて、店の中に引き込まれてしまうような、そんな声です。

店に入るとすでに、自分がすわる席は、このおばさんが決めてくれています。

テーブル席は約20席、カウンター席は約8席。

すぐに満席になってしまうせいか、おばさんが決めてくれた席が今日の自分にとっていちばんいい席なんだ、と妙に納得させられてしまう雰囲気があります。

 

ランチメニューは

トンペイ定食 690円

野菜炒め定食 720円など定食のみ。

注目するとすぐに、おヒツに入ったごはん

 

大阪 丼池 御堂筋 鉄板焼き海 海

 

麩(ふ)の味噌汁と、たくわんが出てきます。

おヒツをあけたとたん、わっ!湯気に目がくらみます。

しかも、あきたこまち100%とのこと。

もうこれだけで、この店に来てよかった、という気持ちになります。

また、おいしい味噌汁って、貝が入っていなくても、貝が入っているような風味がする印象がありますが、この「鉄板焼 海」の味噌汁がまさにそれ。

しかしこの湯気が立つごはんと味噌汁をいくらも口にしないうちに、

 

 

 

写真のような「豚しょうが焼」(750円の定食の主菜)などのメインがこれまた湯気を立てて、出てきます。

その上に卵の目玉焼き付きというのが、豚の生姜焼きは「特製オリジナルたれ使用」とのことですが、口に入れた時はしっかりと味がついているのに、気になる後味が少しも残らない…そんな味です。

 

客はサラリーマンばかりなのに
不思議に「人の悪口」が聞こえない店

この「鉄板焼 海」の客はたいていサラリーマン風、しかも大部分は男性です。

共通しているのは、どの人も健康そうで食欲ありげだということ。スマホを見ている人も、あまりいません。

皆さん、食べることに一生懸命ということなんでしょうが、お客さんの中にはかなりの年配の、服装は地味だがどう見ても社長か会長かといった風格のおじ様がたがいらっしゃることも「人の悪口が言えない」一因なのかもしれません。

こういったおじ様がたの中には、今は珍しい「ベーコンエッグ定食」(690円)を食べている人もいます。

 

大阪 丼池 御堂筋 鉄板焼き海 海

しかし、このお店の雰囲気をつくりだしているのは、

やはり写真のような、この店の主菜をすべて一人で焼いている、この道うん十年と思われるおじさんによるところが大きそうです。

このおじさん、いつ見ても、トンペイ焼き(豚肉と卵の鉄板焼き)やトンペイモダン焼き(トンペイ焼きに焼きそばをプラスしたもの)などを一心不乱に焼いていて、お客さんと話をする様子は全くありません。

 

大阪 丼池 御堂筋 鉄板焼き海 海

腰をかがめ、目をこらし…おじさんの頭の中にあるのは、目の前の鉄板焼きのことだけなのでしょう。

少なくとも、そう思わせるだけの気迫が、このおじさんの表情、動作にはあります。

だからこそ、この丼池の男性たちを長年にわたり、満足させつづけてきたのでしょう。

 

今でこそ昼の営業だけの「鉄板焼 海」ですが、写真のように、昭和や平成の初めごろのにぎやかな夜をしのばせる照明もあります。

 

大阪 丼池 御堂筋 鉄板焼き海 海

丼池の男たちの胃袋と心を満たしつづける店、それがこの店なのでしょう。

「野菜炒め定食」は国産野菜のみ使用だそうで、親身にお客さんのことを考える気持ちと、おじさんの鉄板焼きという仕事へのこだわりを感じさせます。

 

昼どきに全力投球! それが丼池エリア「鉄板焼 海」です。

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